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AIで“子どもを守る”ビジネスをつくる若手起業家の挑戦とリアル ーアルバイトをクビになった学生がAIスタートアップを急成長させるまでー

2026年6月3日、ももスタにてトークセッションイベントが開催されました。ゲストにお迎えしたのは、AI技術を活用して子どもたちの安全なSNS利用を見守るアプリ「コドマモ」を展開し、大手4キャリアとの提携や25万ダウンロードを達成して注目を集める若手起業家・冨田直人さんです。

慶應義塾大学を卒業後、大学院を経てチャイルドカウンセラーの資格を持ち、大学の客員教員も務めるという異色のバックグラウンドを持つ冨田さん。これから起業を考えている若手やクリエイターに向けて、「そういう発想や視点があるんだ!」という気づきに満ちたトークの模様をお届けします。

当日、会場には会社経営者・起業家の方から、フリーランス、これから起業を目指す学生・会社員の方々など幅広い参加者が集まりました。

【当日のタイムスケジュール】
18:00 – 18:30 受付
18:30 – 18:35 オープニング
18:35 – 19:55 プレゼンテーション、トークセッション、Q&A
19:55 – 20:05 クロージング
20:05 – 20:30 交流会

 

〇「いかがわしさ(手つかずの領域)」×「賛否両論」
Adora株式会社のコア技術は、一見すると個人間のプライバシーに関わるデリケートな領域にあります。冨田さんは、この事業化プロセスにおいて、起業家にとって極めて重要な独自の視点を明かしてくれました。

「大企業がやりたがらない、一見『いかがわしい(難解でデリケート)』と思える誰も手を付けていないエリアにこそ、僕たちスタートアップが挑むべきヒントがあるんです」

子どもの安全を守るためのアプローチは、見方によっては様々な意見(賛否両論)を巻き起こします。「様々な意見があるということは、それだけ世の中に強烈なニーズがあるという証拠。誰も手を出せない隙間を攻めるからこそ、新しいイノベーションが生まれる」という発想は、ニッチな市場を狙うこれからの起業家にとって大きなヒントになります。

〇居酒屋で生まれる「集合知」
効率を重視する最先端のAIスタートアップでありながら、冨田さんが大切にしているのは、泥臭いリアルなコミュニケーションです。あえて飾らない場所で本音をシェアし合うことで、AIでの壁打ちでは出てこないような、生々しい課題やアイデアが生まれるといいます。「自分たちのAI技術が何に使えるか、最初は自分でもよく分かっていなかった」と語る冨田さん。だからこそ、多種多様な人たちと徹底的に対話し、彼らがポロッとこぼすリアルな言葉を組み合わせることで、技術の新しい応用先を見出していったのです。

〇「自分たちのAI技術が役に立つなら」「誰かが喜んでくれたら」
子どもを守るために磨かれたAdora株式会社のリスク検知技術は「困っているすべての人を守る」ための強力な武器へと進化しています。現在は、幅広い世代をターゲットにした「SNS上での金銭トラブル」への発展を防ぐための対策支援サービスを開発中。さらに将来的には、スマートフォンのテキスト変化から「健康・メンタルヘルス」の変調を早期検知する技術への応用や、海外へのグローバル展開も視野に入れています。

〇起業を目指すあなたへ、ももスタからの学びのヒント
対談の終盤、冨田さんから一歩を踏み出したい若手やフリーランスに向けて、温かいメッセージが送られました。
「スタートアップだからこそ、できること・できないことがあります。それぞれの立場によって選べる市場は全く違う。だからこそ、誰もいない『ニッチな市場』を選んで挑戦してほしい。」

「誰もやらない領域」を最高にクリエイティブな「社会的大義」へと昇華させ、純粋な想いで走り続ける冨田さん。AI技術の話題を楽しそうに話してくださったり、赤裸々な話も飛び出してきたりと、会場全体が彼の人間的魅力と圧倒的なエネルギーに引き込まれた、素晴らしい夜となりました。

参加者からは、「自分から行動して実際に人と会うことが大切と感じた」、「人との対話を通じて集合知の中から進むべき方向を決めるというスタンスが大切と感じた」といった感想や冨田氏の発想がとても参考になったという声が多く寄せられました。質疑応答も非常に盛り上がり、それだけ皆様にとって興味深く有意義なイベントだったように思います。

冨田直人さん、大津朱里さん、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。