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海外展開の壁と突破 〜支援と実践の両面から見るグローバル戦略〜

1/15(木)に『海外戦略の壁と突破〜支援と実践の両面から見るグローバル戦略〜』が開催されました!

今回のイベントでは、株式会社ゼロワンブースター 取締役 川島健氏をお招きし、海外展開の”はじめの一歩”に必要な要素を語っていただきました。

【タイムスケジュール】
18:30ー18:35 オープニング
18:35ー19:30 セミナー
19:30ー20:00 公開メンタリング
20:00ー20:05 クロージング
20:05ー20:30 交流タイム

セミナーは、海外展開の現状から始まりました。以前の実情は、大企業のグローバル化が進んでいる一方、スタートアップ企業の海外展開は珍しかったそうです。ただ、現在はスタートアップ企業の海外展開も進んでおり、時価総額上位100社のうち、約60%がすでに進出しており、残りの20%についても、これから進出する見込みであるということでした。一方で、岡山も、170社が35の国と地域に358の海外事業所を抱えており、製造業・非製造業ともに、約半数が進出しているということでした。

では、なぜ海外展開が必要なのか?その理由は、売上と利益を伸ばすためだそうです。マーケットサイズに限界が来た時にするべきことは、新しいプロダクトを作る、もしくは、新しい市場に行くことです。その後者の選択肢としての、海外展開であるそうです。また、円安といった、マクロ環境の変化もあるため、海外展開は一つの戦略であるようです。

ただし、医療・教育産業といった規制産業は、海外展開が向いておらず、必ずしも全ての産業が海外展開を目指す必要はない、ともおっしゃっていました。

 それでは、実際の海外展開はどのように行うのか?始める時期としては、欧州や台湾・韓国・シンガポールなどといった国々は、創業初期のシード期から取り組んでいる一方、日本は、シリーズB・Cといったミドル期から始める傾向があるため、「とりあえず」ライトなコミットメントをしてみるということが大事だとおっしゃいました。

市場を決める際は、文化的・制度的・政治的違いなども考慮する必要があるそうです。また、そもそもの市場は存在するのか、コネクションやリソースは有しているのか、というようなことの調査も大事だそうです。よくある失敗例としては、そもそもの市場が存在していなかった、市場は存在したが目利きで失敗した等があるそうです。そのため、そのリスクを下げるためにリサーチというものが重要であるとおっしゃいました。

そのための調べ方として、①デスクトップリサーチ②現地調査という順番があるそうです。デスクトップリサーチのやり方としては、生成AIやスタートアップデータベースの活用、インタビューの実施があります。また、”LinkedIn”を利用し、アポイントメントを取ることも大切だとおっしゃいました。現地調査に関しては、行政プログラムを活用するのがよく、JETROの利用をおすすめしておりました。そして、現地投資フェーズに入った場合は、コストの低い順に、販売提携・技術提携PoC・ジョイントベンチャーの設立・現地拠点設立・M&Aという選択肢があるようです。

また、進出モデルの軸になる考え方としては、課題の認知の有無・プロダクトの有形無形から4つに分類されるそうです。例としては、マーケットニーズの分からない有形は直接売ることが大切、認知が無く無形のものは難易度が高く、市場参入戦略(GTM)が一つの戦略であるそうです。

 他にも、海外展開チームの立ち上げに関しては、日本からのマネジメントが大切で、経営陣が行うのが理想ではあるものの、事業開発チームを作る選択肢もありだそうです。一方で、現地でのカントリーマネージャーをいきなり作ることは、リスクがあるため業務委託から初めて成果を出した場合に契約を切り替えるというのがよいそうです。また、現地海外投資家からの支援に関しては、ピボット等のリスクがあるため、受けるかどうか悩むべきであるそうです。

川島さんの海外展開の経験から、売り出し方として、スタートアップカンファレンスよりは、業界の展示会を用いるほうがよく、ハブ拠点であればなおよいということです。また、政府系のイベントに出ることも大切で、その時には、自国のネームバリュー、例えば岡山という単語一つ、海外では通じない可能性があるということをしっかり理解することも重要だそうです。

質疑応答での、LinkedInの活用にあたっては、英語を使う事・フォロワーを増やしてネットワークが大丈夫そうに見せること・日本特有のことをわかりやすく丁寧に説明すること、というポイントをおっしゃっていました。

後半には、公開メンタリングがありました。
株式会社HKSKの赤木さんは、「NFCタグで人とものをつなぐ」として、公式による商品保証データベースとリセールECプラットフォームを発表されました。まずは、ラグジュアリー品の真贋鑑定のデジタル化を提案しましたが、川島さんからは、まずは市場の大きいものか、それとも、自分の好きなものか、どちらに絞るのかを決めること、というアドバイスをいただいていました。

二人目の内山さんは、抗生物質が効かない“薬剤耐性菌”の問題に対して、抗菌酵素を使った新しい創薬で解決を提案されました。そして、シンガポールへの海外展開に関しては、規制が強い中で、その点にどう対応していくかが重要だとおっしゃっていました。

今回のイベントでは、”海外展開のすすめ”をてんこもりにお話くださいました!海外展開をするかどうか迷っている人、実際に準備に取り組んでいる人、まだ動けていない人、これら全ての人のヒントになったと思います。皆さん、まずはLinkedInを登録して、行動を起こしていきましょう!

最後はみんなで、“ももスタポーズ”!
川島さん、そしてご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!!!