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11/26(木)NewsPicks、Speedaを運営するユーザベースCEOが語る、起業の一歩の踏み出し方

11/26(木)に『NewsPicks、Speedaを運営するユーザベースCEOが語る、起業の一歩の踏み出し方』が開催されました!

今回のイベントではゲストとして、株式会社ユーザベース代表取締役CEOの稲垣裕介氏をお招きし、株式会社ATOMica代表取締役Co-CEOの嶋田瑞生氏とのトークセッションを開催しました。

ユーザベースといえば、経済情報プラットフォーム「Speeda」やソーシャル経済メディア「NewsPicks」の運営で知られ、国内外で注目を集めている企業。その代表を務める稲垣さんから、スタートアップ起業家としての原体験や苦悩、意思決定の裏側について直接聞ける貴重な機会となりました。

【タイムスケジュール】
18:30ー18:45 オープニング
18:45ー19:45 トークセッション
19:45ー20:00 Q&A
20:00ー20:15 クロージング
20:15ー20:30 交流タイム

イベントは、ユーザベースを立ち上げた経緯からスタート。学生時代、何もできなかったという後悔が原動力になっていること、起業に対する怖さを感じながらも全ての貯金を賭けて起業に挑んだことなど、当時の思いを赤裸々に語っていただきました。創業初期から数年は、共同創業者の友人との対立が激しかったそう。ただでさえ先行きの見えない事業への不安、そこに人間関係の苦しみが加わるのは、相当神経のすり減る時期だったのではないかと想像します。そんな状況が長く続いたそうですが、ある時居酒屋でしっかり話し合ったことを転機に、少しずつ信頼を取り戻す方向に向かっていったそうです。「(仲を取り戻せたのは)結局何が要因だったのか分からない。でも、お互い対話を諦めなかったこと、その姿勢を時間をかけて積み上げたことが、最終的に信頼を繋ぎとめたのかもしれない」と語っていました。起業という挑戦の裏では、事業だけでなく仲間と向き合うことがいかに重要かを再認識させられました。

その後、2013年にはNewsPicksを立ち上げ、3年後には東証マザーズ上場へ。最初は個人的な動機から始めた起業も、チームができ、お客さんがついていくと、それぞれに思い入れが芽生えていったようです。躍進の裏側では、事業の拡大化に伴う組織に脆さが生まれていったり、プロトタイプの完成度が不十分なまま市場投入してしまったりと多くの反省があったとおっしゃっていました。また、コロナ禍でのQuartz事業からの撤退や上場廃止の決断など、苦渋の選択を迫られた際のエピソードも語っていただきました。

一時期はユーザベースを退任することも考えていたという稲垣さん。経営がうまくいかない状況の中で、共同創業者とともに身を引くべきか、それとも踏みとどまるべきか、葛藤を抱えていた時期もあったといいます。それでも「もう一度踏ん張りたい」という意志が勝り、会社に残る決断をしたそうです。

今回のイベントは、起業の「踏み出し方」そして「歩み方」は一つではない、そんなメッセージを強く感じられる時間となりました。起業を志す方はもちろん、チームづくりや経営に関心のある方にとっても、大きな学びとなったのではないでしょうか。

最後はいつものももスタポーズで記念撮影!
ユーザベースの稲垣さん、ATOMicaの嶋田さん、そしてご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!