活動レポート詳細
11/13(木)挑戦を、仕組みで強くする。会計士から起業家へ。 SoVa 山本健太郎が語る意思決定と挑戦の裏側
11/13(木)に『挑戦を、仕組みで強くする。会計士から起業家へ・SoVa山本健太郎が語る意思決定と挑戦の裏側』が開催されました!
今回のイベントでは、テクノロジーと専門家の力でバックオフィスの課題に挑むSoVa代表・山本さんの持つ哲学や意思決定の裏側を、投資家としてSoVaを支えるちゅうぎんキャピタルパートナーズの石元さんとの対話から深掘りしました。石元さんが引き出す山本さんのユーモアと豊富な体験談に、会場は終始惹きつけられていました。

【タイムスケジュール】
18:00 ー 18:35 オープニング・登壇者紹介
18:35 ー 19:25 SoVa 山本さん×CCP 石元さん トークセッション
19:25 ー 19:45 ディスカッション「挑戦を支える“仕組み”をどうつくるか」
19:45 ー 20:00 Q&A
20:00 ー 20:15 クロージング
20:15 ー 21:00 ネットワーキング
SoVaは現在岡山市と連携して、法人設立のワンストップサポートもされており、ももスタでの登壇は10回近くになるという山本さん。
冒頭では、会場の空気を一気に惹きつける“山本さん流の挫折と転機”の話からスタートしました。
大学で入ったダンスサークルを辞めてやることがなくなった中で、”高校の友人に勝ちたい”という思いから会計士を志し、史上最年少で公認会計士に。
そんな山本さんが創業したSoVaは、「いいものを、多くの会社に、お手頃価格で届ける」ことを掲げる、まさに“会計事務所版ユニクロ”です。
会計士の高齢化や事務所の小規模化などといった会計業界の課題に対し、会計・労務・行政手続きまでバックオフィスをワンストップで引き受ける体制を構築しています。
試算表作成を40工程に分解し、人とAIで最適に分担、300以上のチェック項目の9割をAI化することで、業務全体の70%効率化を実現しているというお話には、会場から大きな感嘆が起こりました。
この徹底した仕組み化によって、SoVaは急成長を続けています。

その精神は、サービスだけではなく、組織運営にも反映されていました。
漫画『キングダム』の“法治国家”の思想を原点に、「社員は代表の顔色ではなく、会社のミッションに従うべき」というスタンスを貫き、経営者が言動不一致をした瞬間、社員は冷めるとお話しされました。
会社のポリシーを明言し、代表自身もそれに従うという一貫した姿勢が印象的でした。
SoVaに出資し、伴走してきたCCP石元さんとの出会いは4年前。
国内最高峰とも言われるピッチイベントICCでの山本さんのピッチをオンラインで見ていた石元さんが、“この会社はいい”と感じたことが始まりだったそう。
石元さん自身も自分で同じ事業をやろうとしていたこと、そして岡山で創業や起業の文化を広めたかった中で、起業を支えるSoVaのサービスに強く価値を感じたというお話に、会場から深い頷きがありました。

続いては、SoVaの採用の話題に。
SoVaの採用は代表リファラルが45%、会計士予備校の教え子が30%、社員リファラルが20%と非常にユニーク。
山本さん自身が予備校講師を続けていることもあり、優秀な会計士が集まってくるそうです。
特に印象的だったのは、居酒屋の店員や自宅の物件仲介の担当者まで、「いい!」と思った人には猛烈にアプローチをして、優秀な社員を増やしていったというお話。
本当に大きな事をしようと思ったら仕組化では成し遂げられない。“人”が重要だからこそ、社長が直々に声をかけているというお話に、会場では大きな共感が広がっていました。

会話の終盤では、山本さんの“意思決定の軸”が明かされました。
「いいと思った考えは、たとえ自分の考えと180度違ってもすぐに捨て、先人の知恵をとにかく取り入れる」という山本さんの言葉から、起業家としての強さは、頑固さではなく、むしろ“しなやかさ”にあることを実感する時間となりました。
最後に山本さんは、「挑戦者に代わることはできない。でも、挑戦者を支えるインフラにはなれる。」と熱くメッセージを送って締めくくられました。
サービス、組織、採用、意思決定、あらゆる領域で”徹底”を貫く姿勢こそが、山本さんの最大の強さであり、SoVaの急成長を支えているのだと実感する時間となりました。

最後はみんなで”ももスタポーズ”!
山本さん、石元さん、そしてご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!