活動レポート詳細

イベント情報トピックス

8/21(木)第二回ももスタピッチナイト・ブラッシュアップ道場

8/21(木)に『第二回ももスタピッチナイト・ブラッシュアップ道場』が開催されました!ピッチナイト・ブラッシュアップ道場は、ピッチ経験者向けにさらなるブラッシュアップを目指して、県外起業家のピッチに触れる機会と交流を目的としたイベントです。今回のピッチのメンターには、株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ取締役の石元 玲 氏、広島県から株式会社広島ベンチャーキャピタル代表取締役社長 西岡 賢 氏にお越しいただきました。

 

【タイムスケジュール】
18:00 ー 受付開始
18:30 ー ももスタ・メンター紹介
18:40 ー ピッチ開始
19:40 ー アフタートーク
20:00 ー アンケート、写真撮影
20:10 ー 交流会
20:30   終了予定

 

今回は、岡山で事業を展開する4名の起業家と、広島から参加した4名の起業家、あわせて8名の方にご登壇いただきました。
登壇者の方々はピッチの前に、それぞれメンターへ「どこにフィードバックが欲しいか」を共有してからスタート。
岡山の起業家には西岡さんを中心に、広島の起業家には石元さんを中心にフィードバックが行われ、ピッチを通じて両県の交流が自然と生まれる時間となりました。

 

トップバッターは広島から株式会社エンネの青貝さん。社内の言語データを活用し従業員の定着を支援するAIエンゲージメントサービスについてお話しくださいました。離職者補填のための採用にコストを割くのではなく、今いる社員に投資をして会社を成長させていきたいという青貝さんの人に向き合う姿勢が印象的でした。メンターのお二方からは、社員の本音を引き出すにはどのような場づくりができるかという視点を頂き、言葉ではなく表情も含めてほかのものと組み合わせるというアイデアも挙がりました。

 

2人目は岡山から株式会社FIVOR中野さん。魚を育てるのが好きという気持ちと100年を超えるモノづくり企業から生まれたアクアポニックス。水産養殖と水耕栽培を組み合わせた次世代の循環型農業を、一次産業の課題解決とオフィスや教育現場の快適な空間づくりに活かす取り組みをされています。中野さんの「好き」というパーソナルな想いから、“環境にいいものが無意識に暮らしの中にある未来”を思い描かせるようなピッチでした。

 

 

続いて登壇したのは岡山から横川さん。玉ねぎのDNAを見つける授業がきっかけで遺伝の世界に出会い、遺伝の面白さを広めるカードゲームを開発中です。学校や病院でテストプレイをしながら何度もブラッシュアップを重ねつつも、次のステージとして、カードゲームの実用化に悩んでいるとのこと。横川さんの遊び心溢れるアイデアから、遺伝の面白さが思いもよらない形で社会に広がっていくことへの期待が膨らみます。

 

前半最後は広島からとらでぃっしゅ株式会社の片桐さん。“お祭りでディズニーを超える世界をつくる”というミッションのもと、お祭り専門のコンサルタントとして、お祭りと地域を元気にする取り組みをされています。今回のピッチでは、お祭りに参加できる体験型プログラムを通じてお祭りと地域内外のファンと繋ぎ、お祭りがない期間も地域に人を呼び込む構想についてもお話しされました。「日本に新しくて美しい文化をつくっていきます」芯のある声と想いののった言葉に、思わず引き込まれるような発表でした。

 

5人目は岡山から内山さん。薬が効かなくなる時代に備え、抗菌酵素を使った新しい創薬で解決を目指しています。その背景には、ヨーロッパを中心に動物用抗生物質の使用を規制する流れも。また、動物薬企業との共創を通じた技術提供やコンサルティングによる収益化モデルについてもお話しされました。登壇を重ねるごとにビジネスモデルが磨かれており、今後の展開がますます期待されるピッチでした。

 

続いては広島から株式会社nu.今田さん。身体動作や感覚を捉えるテクノロジーで「生きる喜び・生きている体感を社会に届ける」をミッションに、デジタルと身体の融合で生まれる新しい感動体験の創造に取り組まれています。既に複数のプロスポーツチームで実証実験を展開されており、スポーツや音楽など様々なクリエイティブ分野へ展開が可能とのこと。サービスよりも先に概念を社会にインストールしたいという今田さんの強い思いが印象的でした。

 

次に岡山からヒトロボ共創D&P伏谷さん。食品加工や青果加工の工場に特化したロボット導入支援サービスについてお話しされました。熟練高齢者や実習生が定着しないという人手不足の課題に対して、搬送作業の自動化支援のロボットの導入から運用までサポート。「人がやらなくてもよい作業はロボットに任せ、人は人にしかできない業務に専念する」という、ヒトとロボットの共創の可能性を感じさせる発表でした。

 

最後を飾ったのは、広島から川原さん。きっかけは人前で話すことを克服したいという想いで始めたラジオサークル。同じ時間を共有する心地よさは今の時代に大事だと感じ、音声メディア×リアル空間のまちなかポッドキャストを開催しています。メンターからは、活動を続けていくためには、自分自身やコンテンツの強みをさらに深めていくことが大切だというアドバイスがありました。

 

8名のピッチが終了したあとは、石元さんと西岡さんによるアフタートークへ。近年の広島・岡山における起業事情の話から始まり、広島と岡山の高校生バトルにも構想が膨らみました。最後はみんなで、“ももスタポーズ”!西岡さん、石元さん、登壇していただいた8名の方、そしてご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!!!