活動レポート詳細

7/31(木)継ぐってもっと自由でいい。家業との関わり方になやむ人たちのための交流会
7/31(木)に『継ぐってもっと自由でいい。家業との関わり方になやむ人たちのための交流会』が開催されました!今回のイベントの登壇者は、株式会社カワカミの川上 善大 氏、岡山大学3回生の岡田 栞那 氏、岡山県商工会連合会 広域サポートセンターの松本 竹城 氏、おかやま信用金庫 価値創造部の和泉 清久 氏です。
『継ぐってもっと自由でいい。家業との関わり方になやむ人たちのための交流会』は、“家業にどう向き合うか”を、自分らしい言葉で選び直した人たちのリアルな声を聞くことができるイベントでした。
【タイムスケジュール】
18:00 ー 18:30 開場・受付
18:30 ー 18:40 オープニング
18:40 ー 19:20 登壇者によるリレートーク
19:20 ー 19:55 グループ対話タイム
19:55 ー 20:10 アトツギプログラム紹介
20:10 ー 20:30 写真撮影・アンケート記入など
20:30 終了
今回は交流会がメインということもあり、登壇者だけでなく、参加者全員に自己紹介をしていただく時間からスタート。
実際に家業を継いでいる方、事業承継を支援している方、登壇者を応援しに来た方など、「家業を引き継ぐ」というテーマにさまざまな立場で関わる人たちが集まり、いつもとはひと味違った雰囲気の会となりました。
続いてのリレートークでは、登壇者が事業承継について、事業承継者・事業承継予定者・支援者など、それぞれの視点から語っていただきました。
最初にお話しいただいたのは、株式会社カワカミの川上さん。大学卒業後は金融機関に就職し、「トップを目指して成長したい」と意気込んでいたそうです。銀行でお金の知識を身につけた後、家業の数字を見て「このまま会社員を続けるより、難しい方を選びたい」と、家業への挑戦を決断されたそうです。その背景には、家族との距離感や葛藤もあったとのことで、話の後には「親との関係」についてのリアルな相談や質問も寄せられ、より深い対話が生まれました。
2人目は、岡山大学3年生の岡田さん。岡田さんには、愛媛のみかん農家の後継者として、「地域との関わりが“第三の道”になった話」をテーマに語っていただきました。高校まで地元の島で過ごしていた岡田さんは、一度は地元を離れたいという思いから岡山へ。けれども地元を離れた今だからこそ見えてきた景色があり、改めて自分が“家族だけでなく、島に育てられてきた”と感じたといいます。そんな思いを胸に、あえて環境の整った都市部ではなく、課題も多い地元の地域を舞台に、自らの力で未来を切り拓こうとしています。彼女が今後、どのように島に関わり、盛り上げていくのか、その挑戦に大きな期待が高まります。
3人目は、岡山県商工会連合会の松本さん。支援者の立場から、事業承継を迷っている人に対して、どのように向き合えばよいのか、事業を継ぐうえでの心構えやヒントを多角的な視点からお話しいただきました。中でも、自分の中にある「やりたいこと」「できること」社会的な「ニーズ」の円が重なっている場所で事業をしていくことが大事だというお話しがとても印象に残りました。
最後にお話しいただいたのは、おかやま信用金庫の和泉さん。“継ぎ手を支える”という立場から、若手経営者の会の取り組みや、実際に支援している方との関わりについて、リアルな事例を交えながらお話していただきました。M&Aの現場で起こっていることや、地域金融機関としてできる支援のかたちなど、より実践に近い話に触れることができ、学びの多い時間となりました。
リレートークのあとは、参加者からの質疑応答へ。参加者からは、「経営者同士で不安を共有できる場はあるのか?」「M&Aにはどんなメリットがあるのか?」といった、これまでの話をさらに深掘りするような質問が次々と投げかけられ、登壇者の視点、支援者の視点、そして参加者の想いが交差することで、“継ぐ”ことのリアルと、それぞれの熱意がにじみ出るような、濃密な時間となりました。
参加後のアンケートでは、「後継の方々の熱い話を聞けて面白かったです」「リアルな話が聞けたところが良かった」といった声が寄せられました。家業を単なる“選択肢”ではなく、人生や仕事に深く結びついたものとして捉えている登壇者の言葉に触れられる、貴重な時間となりました。
最後はみんなで、“ももスタポーズ”!川上さん、岡田さん、松本さん、和泉さん、そしてご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!!!