活動レポート詳細

9/8(月)岡山スタートアップスクラム 前夜祭(後半)
岡山スタートアップスクラムの開催を祝して、その前日9月8日に「岡山スタートアップスクラム前夜祭」前夜祭が開催されました!この記事ではイベント後半の様子についてお送りしていきます。
後半では、株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズの石元玲氏、株式会社MTG Venturesの伊藤仁成氏、Zip Infrastructure株式会社の須知高匡氏、ONESTRUCTION株式会社の西岡大穂氏をお迎えし、投資家と起業家によるトークセッションと岡山の次世代を担う起業家たちによるピッチが行われました。
須知さんと西岡さんは20代の若手起業家で、須知さんは「移動式ロープウェイ」という新しい都市型モビリティを開発中。西岡さんは、人手不足やコスト増加といった建設業界が直面している課題をデジタルソリューションで解決しようと挑戦されています。
【タイムスケジュール】
17:00 ー 18:30 スタートアップ×投資家セッション+岡山起業家ピッチ
19:00 ー 20:30 参加者交流会 ※参加者によるリバースピッチあり
後半パートはスタートアップ起業家×投資家によるトークセッションからスタート!
伊藤さんと石元さんからは「どういう起業家に投資するか」というテーマで、それぞれの視点が語られました。石元さんは「(事業だけではなく)その人自身を応援したいと思わされるような人に投資したい」とコメント。伊藤さんは「(そのような人の特徴を)因数分解すると、人間性・スタンス・やり抜く力かもしれない」とおっしゃっていました。
また「どういう人と働きたいか」という話題では、西岡さんが「ビジョンをどこまで信じてくれるかが大事」とコメント。理想と現実のギャップを埋めるスタートアップだからこそ、ビジョンを共に信じられる仲間の存在が必要不可欠とおっしゃっていました。
トークセッションの後は岡山の次世代起業家によるピッチセッション!
一人目は岡山操山高校の横川さん。科学リテラシー向上を目指し、遺伝の理解を広めるカードゲーム「Genetic Porker」を発表しました。伊藤さんからは「ピッチを聞いてもらった後、相手にどういうアクションをとってほしいかを考えると更に良くなる」とのアドバイス、西岡さんからは「自分が目指している未来を最後に伝えると周りも支援しやすい」とのコメントが寄せられました。
続いての発表は、操山中学校の牧さん。女子の自信形成と挑戦の機会づくりを目的に「Sozan Girls Connection(SGC)」を創設した取り組みを紹介。将来的には女子だけでなく男子や大人も含め、誰もが挑戦できる社会を目指したいとしています。フィードバックでは、ジェンダーギャップを扱う際に「課題自体は男女問わず存在している」ことを補足すると、より誤解なく伝わるのではないかという意見が寄せられました。


三人目の発表は岡山大学の内山さん。抗生物質が効かない「耐性菌」という世界的課題に対し、新たな抗菌酵素の開発をベースにした事業アイデアを発表しました。須知さんからは、「(展示会での発表の際は)ここと組めば自社にも収益が出ると納得できるピッチが重要」との指摘がありました。西岡さんからは「新技術を使えば耐性菌が出ない」というポイントをもっと強調したほうが良いとの助言があり、技術の見せ方について改善点が示されました。
続いて株式会社FIVORの中野さんは、持続可能な栽培システム「アクアポニックス」によって循環型社会の実現に挑戦しています。誰でも扱えるようにするためのプロダクト開発を進め、すでに試験導入も始まっているとのことです。フィードバックでは、西岡さんから「アクアポニックスが本質的に創出する価値を改めて見直す段階にあるのでは」との意見が寄せられました。


最後に登壇したのは岡山大学大学院の堀内さん。収益源が来館料に依存しており赤字に陥っている水族館の現状を変えるため、動物のマイクロオーナーシップ制を導入する「Aqzoo」のサービスを開発しています。須知さんからは、現状のビジネスモデルを回す難しさについての指摘、西岡さんからは「もっと価値をシンプルにし、唯一無二の体験を提供する方向性が良い」とのコメントが寄せられました。
この日は50名を超える参加者が集まり、休憩時間や交流会では活発に意見交換が行われ、新しいつながりが数多く生まれている様子でした。
ご登壇いただいた石元さん、伊藤さん、須知さん、西岡さん、ピッチ発表者の皆様、そしてご参加いただいた皆さん、イベントにお越しいただき本当にありがとうございました!