活動レポート詳細

6/12(木)知らなきゃ始まらない!資金調達の話、超入門編!
6月12日(木)、ももスタにて『知らなきゃ始まらない!資金調達の話、超入門編!』を開催しました!
今回のイベントは、「起業や新規事業を始めたいけれど、お金をどう調達したらよいかわからない」「どんな調達手段があるのか整理したい」という方に向けて、支援現場のプロから丁寧に学べる内容でした。
登壇ゲストとして、株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ(CCP)の安藤太一さん、生田尚也さんと、日本政策金融公庫の安田創さんをお招きしました。資金調達の手法である「デット(融資)」と「エクイティ(出資)」の違いや、それぞれのメリット・注意点を、普段は聞けない出資側のリアルな視点から、お話をしていただきました!
【タイムスケジュール】
18:00〜18:30 開場・受付
18:30〜18:35 オープニング
18:35〜19:20 セミナー
19:20〜20:00 クロストーク/Q&A
20:00〜20:10 アンケート&写真撮影
20:10〜20:30 交流タイム
前半は、エクイティの基本についてCCPの安藤さんより解説いただきました。
エクイティ(出資)とは、自社の株を投資家に渡すことと引き換えに、資金を得る仕組みです。エクイティがスタートアップに適している理由としては、「赤字でも調達しやすい」「返済義務がない」といった点にあります。
ただし、注意すべきなのは、「株式を一度放出すると取り戻すのが非常に難しい」という点。株を渡しすぎることで、株主総会での意思決定への影響力を失うリスクがあることは、起業家が慎重に判断すべき重要なポイントです。
また、VCの目線では、エクイティ(出資)とは起業家の皆さんを信じて託すこと。
資金調達をする皆さんの目線では、一緒に挑戦に立ち向かう仲間を迎え入れること。
この2点がエクイティを行うお互いの心構えだとおっしゃっていました。
続いて、日本公庫の安田さんより、融資(デット)における審査ポイントや支援のスタンスについてお話しいただきました。公庫が支援対象とするのは主にシード・アーリー期であり、「やりたいこと・できること・必要とされていること」が重なっているかを重視しているとのこと。創業前で実績がなくても、事業の本質を丁寧に伝えることで融資の可能性は十分にある、と教えていただきました。
後半はクロストーク形式で、エクイティとデットを比較しながら、それぞれの特徴を深掘り!
返済義務のあるデットと、ないエクイティ。エクイティは株主とのコミュニケーションなどのコストがかかる一方で、デットは、伴走支援やアドバイスなど非金銭的なメリットも多いという特徴があります。
それだけではなく、企業を見る視点にも違いがあります。デットは「安打を確実に打てるか」を重視するのに対して、エクイティは「場外ホームランを打てる可能性があるか」に期待すると喩えて教えていただき、理解も深まりました!
イベントの最後には、「出資か融資かを選ぶ前に、まずは相談・頭出しをしておくことが大切」というアドバイスもいただきました。その場でVCに断られても気にしすぎず、「今のタイミングでは難しい」「自社の支援領域と合わなかっただけ」といった背景があることも教えていただき、断られる不安が和らぐ思いになりました!
普段はなかなか知ることができない出資・融資の両面からの視点を、実務の最前線に立つお二人から学べた今回のイベント。資金調達に悩むすべての起業家にとって、大きなヒントをもらえる回になりました。
最後はいつもの”ももスタポーズ”で集合写真!
ご登壇いただいた安藤さん、安田さん、そしてご参加いただいた皆さま、イベントにお越しいただき、ありがとうございました!